高齢化の波はここ数年進行を続けており、認知症の患者数は今後さらに加速度を増して年々増え続けていきます。
身近な人が認知症になったときや、職場で認知症の方とかかわるときなど、正しい知識があればスムーズに対応できます。
仕事として病院や介護施設での業務に活かせることはもちろん、街中や商業施設で認知症の人に接する機会も多く、認知症の知識や介助のスキルは身につけておいて損はありません。
実際、スーパーなどの商業施設での認知症介助士の採用が増えており、施設側も認知症らしきお客様に対応できる人材を欲しているのがよくわかりますね!
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認知症介助士の資格は、こんな場面で活かせます
スーパーや駅など、人が集まる場所で
「数時間前に同じ品物を買いに来たお客様だ!」というような、認知症らしきお客様を見かけたとき、店員としてどう対応してよいものか?
話しかけて直接聞くべきか、ご家族に相談した方が良いのか迷ってしまう場面にでくわすこともしょっちゅう。
そんなときはまずご家族に相談して、なるべくご家族の望む対応を行うのがベストで、できるだけ寄り添ってお話を聞くなど、気持ちを落ち着かせるようにすべきです。
こんな対応が臨機応変にできれば、そのお店の評判があがるだけでなく、あなた自身の評価アップにもつながるはずです。
医療・福祉・介護業界で
「あのご老人、また同じ話をしてる・・・」など、利用者の方が同じ話をくり返したり、日付を忘れてしまったりすることが増えてきて、「もしかして認知症?」と疑っている時。
そんなときは食生活の改善や日常的にできる運動、脳トレを行うことで、脳の老化を抑えるようにします。
認知症介護士の資格を取得すると、認知症の発症予防に役立つ知識が身につくので、日ごろ接する患者さんや利用者の方のちょっとした変化にも気づけ、その対応もできるようになります。
ご近所・ご家庭で
「おばあちゃん、今日燃えるゴミの日じゃないよ」なんて場面、ご近所でたまに見かけるのでは?
近くに住む軽度の認知症の老人が、よくごみの日を間違えているらしいのですが、一人暮らしのためご近所の方たちもどうしていいものか悩んでいます。
いきなり叱責をしてしまうと、注意を受けたことで委縮してしまいますます認知症を進行させてしまったり、不安が大きくなってしまいます。
そんなときはまずその状態を受け入れて、寄り添ってあげることが大切です。
望ましい認知症ケアとは何か
立命館大学大学院社会学研究科修士論文によると
本研究の主題である「望ましいケアとは何か」についての結論では、目指すべきケアの在り方として、
①医療と介護の連携の強化
②認知症本人や家族に寄り添う切れ目ない支援
③介護保険サービスの柔軟な利用
④介護者支援計画の作成
⑤地域が担う介護者支援
の5項目を提言し、、認知症サポーター研修だけでなく、義務教育の段階での認知症に対する教育の必要性を示唆しています。
広く一般に認知症に対する理解を深め、地域社会と連携してサポートのできる体制を構築することが課題となっています。
このような観点から、認知症がどのようなもので認知症患者やその予備軍に対応できる知識を持った認知症介助士の需要は今後ますます増えてくるものと思われます。
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