挑戦する資格が決まったら、まずはテキストを選びましょう。テキストは参考書と過去問集を必ず用意してください。
資格予備校や通信講座を利用するなら、そこで用意されているもので大丈夫です。ただ、過去問の提供がなかったら、自分で用意しましょう。5年分の過去問をまとめたものが理想です。
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まずは全体を見ることから始める
テキストが決まったら、そのテキストの全体の分量を見てみます。恐らくその圧倒的な分量に驚くでしょう。
そうなんです、資格試験に挑戦するとはそれだけ大変で凄いことなんです。と、驚いたところで、中身を確認します。そのテキストが何章立てになっているか、いくつの分野で構成されているかを。
ここで大まかに計画を立てましょう。計画はおおざっぱでかまいません。例えば、1日3ページ学習する、とか、この章を一週間で終わらせるなどです。ただし、試験の2か月前には必ずひと通りはこなします。
最初のテキストの使い方
計画を立てたら、その計画に沿って学習を進めていくのですが、その際、テキストには何も書き込まないようにします。アンダーラインやマーカーも最初は極力使わないでください。
テキストの学習が2回目、3回目と進んでいくとそれらが邪魔になったり、余計なことだったりすることが多いからです。
ノートも使わないことをお勧めします。ノートを使うなら落書き程度に、初めて見る漢字や単語を書いてみるのに使う程度です。
重要な論点や、覚えなければならない要件は、ほぼテキストに太字や色分けがされているはずです。
計画より早いペースで最後まで終わらせる
学習が始まって予定のペースより遅れているようなら、早送りでもいいので必ず計画に追いついてください。
ここで気を付けることは、難しい論点で立ち止まると、なかなか次に進めないことと、理解しようとして余計な時間を費やしてしまうことです。学習を進めていくうちに、その時にはわからなかった論点が理解できてしまうことは、よくあることなんです。
試験の2か月前にはひと通り終わらせる、と言いましたが、ひと通りだけでなく2回3回と回数をこなしましょう。
でも、ただ回数をこなすだけではなかなか身に付きません。
ここで重要になるのが、アウトプット、過去問を使っての学習です。
過去問を解いてみることによってわかる自分の実力
テキストをひと通り回した後は、必ず過去問等で問題を解いてみます。
厳しいでしょうが、過去問の一回分を試験と同じ時間を計って挑戦します。本試験と同じ時間でどの程度解いていけるか、現時点での自分の実力がわかります。
ここで合格点が取れるようなら、ほぼ合格は間違いないでしょう。しかし現実は厳しいものです。
でも心配はいりません。本当の勉強はここからですから!
インプットからアウトプットへ
ここからは合格に向けたアウトプット中心の学習になります。
過去問に挑戦して、厳しい現実を体験したからこそ、ここからは記憶も理解も深める学習が必要になります。
そもそも、テキストを何回か回した程度で本試験に合格できるほど資格試験は甘いものではないようです。
過去問集には必ずその解説が載っています。択一の問題であれば、ひとつひとつの肢ごとに細かく解説されていると思います。
ありがたいのは、その肢が正解であれば補足的な解説が、不正解であれば何が間違いでどうなれば正解なのかの説明があることです。
テキストを何回か回した後であれば、その解説を理解できると思いますが、もしよくわからないならば、テキストを引っぱりだして調べます。
ここで始めてテキストにアンダーラインやマーカーでチェックをしていきます。
チェックした内容を手帳やスマホに書き込む
チェックを入れた項目は、自分が理解できなかった内容や、あいまいだったりしたものです。この弱点を補う作業がとても大切です。
最初にノートは使わず落書き程度に、と言いましたが、ノートを作るという作業が勉強の効率を下げ、余計な時間を費やしてしまう可能性があるのです。
それにノートを身に付けておくのは、困難というか不可能に近いことで、ちょっとした空き時間(仕事の合間 信号待ち トイレ等)に開いて見ることができません。
そこで活躍するのが、手帳やスマホといった常に携帯できるツールになります。手帳も千円以上するたいそうなものではなく、100円ショップで買えるもので十分ですし、スマホならほとんどの方が持っているはずです。
ちょっとした空き時間に暗記するために、手帳なら右のページに題名(項目)を書き、めくった次のページにその要件を書きます。こうすると暗記カードのようになり記憶が定着します。暗記カードとの違いは胸ポケットやズボンの後ろのポケットに収まりかさばりません。
スマホならメモアプリを活用します。メモアプリの使い勝手がいいところは、一番上に題材を書いてその下に要件を書くと、上手く仕分け出来,題材をタップすると要件に飛べるようになります。
これで、ちょっとした空き時間を活用できるツールの完成です。
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本試験1カ月前に模試に挑戦する
ひと通りの学習を本試験1カ月前には終わらせましょう。次は、予想問題などの模試に挑戦します。
模試に関しては、書店などで売っているものや資格予備校などで開催されるものを利用します。
ここで重要なことは、どの模試の結果は気にしないことと、見たことのない問題に惑わされないことです。
今まで学習してきたことは、決して無駄ではありません。むしろ模試の結果が合格点に達していなかったら、残りの1カ月でその足りない点を補えば良いのです。
また、見たことのない問題は、必ずと言っていいほど本試験にも出てくるものです。残りの1カ月でこれに固執して学習することだけは、絶対に避けましょう。
それよりもこの模試でなんとなくわかった、とか、選択肢で2つに絞れたけど間違えた、というあやふやな暗記や理解を、もっと明確にしていきましょう。
まとめ
学習の基本は、インプットとアウトプットの繰り返しです。
インプットばかりでは問題が解けないし、アウトプットばかりではなかなか記憶出来ません。
この繰り返しによって、学習が進むにつれて記憶と理解が深まり、自分の弱点の把握とその克服が出来てきます。
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