ネットで行政書士を検索すると、まず目につくのが資格予備校や教材の案内、次に目に付くのが独学や低料金で勉強して合格しました、などの紹介が非常に多く感じられます。
やはりこの資格は、国家資格とりわけ法律系の資格の中でも、比較的取り組みやすく、他の法律系の資格と比べてもやや難易度が低いことがその要因ではないかと思います。
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行政書士とは
法人設立の手続きや外国人の入出国に関する申請など、官公署に提出する書類の作成を報酬を得て行える資格です。一般には建設業の許可申請等がよく聞くのではないでしょうか。
また、遺言書の作成や遺産分割協議書の作成など多岐にわたり、より専門性を打ち出すことで活躍している先生方が数多くいらっしゃいます。
この資格をとるメリットは?
独立開業ができる
行政書士と言えば独立開業です。開業に要する資金が他の業種にくらべて非常に少額で済むのが魅力で、自宅での開業なら、登録費用・パソコン類(プリンター・ファックスなど含む)・備品消耗品費等々で50~70万くらいです。
逆に、この資格を持って就職や転職を狙ってもほとんど役には立たないようです。現在勤めている会社によっては、その頑張りが認められたり、法律の知識を買われたりで年収があがるなど、待遇アップが期待できる可能性があるのはありますが・・・
開業後の収入は?
独立後すぐに安定した収入を見込むには少々無理があるでしょうが、それでも初年度から年収で400~500万を稼ぐのは可能です。
ただ、試験に合格してすぐに仕事になるわけではなく、合格後も実務のための勉強が必要です。
なぜかというと、行政書士の試験では他の士業と違い合格後の専門の知識を問うものが少なく、それぞれの分野の法律(建設業法や入管法など)を読む力が試されるからです。
でも、心配はいりません。せっかく勉強して合格したのだから、ここでもうひと踏ん張りの勉強は、試験勉強とは違いそこまで苦にはならないものです。
開業準備のための実務講座も充実していて、とくにおすすめなのが、伊藤塾です。
行政書士の業務を、各分野ごとに細かく講義が準備されていて、何を専門にするべきか、それともまんべんなく何でもできる体制にするかなど、大変参考になります。
うれしいのは、独立開業のための準備論という講義があることです。専門の知識を得たとしても、いざ開業となると不安になるものですが、この講義があることでとても安心です。
行政書士試験の概要
試験日時 | 毎年11月 第2日曜日 午後1時から午後4時まで |
受験資格 | 年齢・学歴・国籍等に関係なく、誰でも受験できる |
受験手数料 | 7000円 |
その他、詳細に関しては一般財団法人〝行政書士試験研究センター”のホームページで確認してください。
試験科目
⒈ 法令 ・・・行政書士の業務に関し必要な法令等
①憲法 ②行政法 ③民法 ④商法 ⑤基礎法学
⒉ 一般知識・・・行政書士の業務に関連する一般知識等
①政治 ②経済 ③社会 ④情報通信・個人情報保護 ⑤文章理解 ⑥その他
合格基準点
300点満点中、180点以上で合格。但し、①法令等で122点以上、②一般知識で24点以上のどちらもクリアできなければ、合計で180点以上でも不合格となります。
行政書士試験合格のための勉強法
行政書士の資格に挑戦する方は、圧倒的に法学の初学者が多く、その上働きながら合格を目指す方がほとんどです。
そのため、勉強時間の確保が一番の課題になるようです。行政書士の勉強にはおよそ1000時間ほどの勉強時間が必要とされており、一日3時間勉強したとしても、1年弱かかる計算になります。
法学初学者が短い勉強時間で効率よく学習するには、スキマ時間を活用する、いつでも教材を身に着けておく、資格スクールや通信講座の選定、の3本柱で臨むことが重要です。
スキマ時間を活用する
スキマ時間にはどのようなものがあるでしょうか。通勤や移動、休憩、入浴、トイレの時間など5分~10分から30分~1時間程度まで一日合計するとだいたい2時間以上は確保できるのではないでしょうか。
このスキマ時間を活用して学習するには、その時間に応じた教材を準備する必要があります。テキストや問題集といったものを、いつも持ち歩くのは難しいですよね。
そんなとき味方になる最適な講座があります。忙しいビジネスマンや、家事や育児をこなしながら資格取得に挑戦する主婦に、とっても嬉しい教材です。
しかも、圧倒的な低価格!
いつでも教材を身に着けておく
スキマ時間の長さに合わせて、5分~10分なら手帳やメモ紙など、30分~1時間なら参考書や問題集などを使用するのですが、それぞれについて説明します。
具体的には、手帳には憲法を全文記入しましょう。行政書士試験では毎年1~2問憲法の条文問題が出題されています。特に第4章以降の条文に関しては完全に暗記できるまで、何度でも手帳がボロボロになるほど活用しましょう。
憲法を手帳に書き込むには、行政書士六法がお勧めです。六法に書かれている条文が色分けされているので、手帳にも色分けして書き込みましょう。
”おススメの行政書士六法です。条文中の重要箇所の表記が色分けされ協調されているため、わかりやすく、重要判例も多数掲載されています。”
メモ紙は、参考書やテキストで重要論点を書き出してポケットや財布などすぐ取り出せるよう身につけて、信号待ちやトイレの時などほんの30秒ほどの時間でも十分役に立ちます。
これらは、暗記が苦手な方には特におすすめで、自宅で勉強した復習にも使えます。
メモや手帳をスマホに持ちかえて、効率的に学習をすすめられる方法があります。
「ITx脳科学」を利用したオンライン講座で、いつでもどこでもスマホさえあれば講義動画を視聴でき、しかも疑問点には質問回数無制限で対応する安心感。
行政書士資格取得におススメの講座
フォーサイト
初学者の方がいちから法律を勉強するといっても、なかなか理解できないと思います。やはり専門の教師がいてわかりやすい授業や教材が必要になるでしょう。
そこでおすすめなのが、フォーサイトの行政書士講座です。低予算で学習したいと思われる方にはぴったりで、その中でも特にDVDコースがおすすめです。講師の先生が難しい法律をわかりやすく、そしておもしろおかしく解説しています。
自宅でテキストを見てしっかり学習したら、通勤や入浴時などはもちろん、車の運転中にも聞くことができます。何度も何度も先生が話したギャグ話まで覚えてしまうくらい繰り返し聞いていれば、自然に身に着けることができます。
3つの魅力
① 教室を持たず、必要以上の講師をかかえることなく、手ごろな価格を実現
② あたかもマンツーマン形式で授業を受けているような錯覚に陥る講義動画や、フルカラーテキストの教材が、覚えやすく思い出しやすい
③ 全国平均を上回る高い合格率
まずは無料サンプルを請求しよう
フォーサイトでは、講義内容や資料を知るために無料のサンプル教材を準備しています。
フルカラーのテキストで、見やすさ、わかりやすさを実感し、DVDやCDで、まるでマンツーマン授業のような講義を体験できます。このサンプルを体験すれば、特に初学者には初めて法律を学習する不安を取り除けるのは間違いありません。
伊藤塾
法律家を数多く輩出
司法試験、公務員試験、司法書士試験、行政書士試験の法律系資格の専門塾。
本格的にしっかり腰を据えて受験に取り組もうと考える方に、超おススメの資格予備校です。
塾長である伊藤真さんは「朝まで生テレビ」などコメンテーターとしても活躍され、伊藤塾は「単に試験に合格するためだけの指導を行うのではなく、憲法や法律を使って社会に貢献できる人材の育成を目指す。」と開塾の目的を語っています。
「合格後を考える」が基本コンセプト
学習を日々進めていくうえで合格に必要な知識はもちろん、法律家としての行政書士になるための心構えを学びます。この心構えこそが伊藤塾のコンセプトでもある「合格後を考える」であり、このことを意識することで試験合格をより確実なものにしています。
合格後の実務講座も大変充実しています。独立に向けて、伊藤塾出身の行政書士や司法書士、弁護士などの横のつながりが強く、開業後にとても有利です。
まとめ
近年、行政書士試験の合格率が上がってきており、比較的難易化傾向にあるともいわれていますが、実際は受験者数の減少が合格率を上げている要因で、決して油断してかかることのないよう取り組んでいただきたい。
また、ダブルライセンス、トリプルライセンスとやたら資格を取らせたがる向きもありますが、実際の現場では行政書士の資格1本で活躍されている先生も数多くいらっしゃいます。
行政書士で活躍されている先生方に共通していることは、営業力があるということ。合格後を視野に入れて、営業に関する勉強も並行して行いましょう。