介護職員初任者研修

介護の資格は、直接身体に触れる「身体介護」を行うために必要となりますが、数ある介護資格の中で最も取得しやすい資格のひとつが、この介護職員初任者研修の資格です。

介護資格の入り口として位置づけられ、初めて介護の仕事を志す方に向けて、介護の基礎から応用までを修得します。

これまで訪問介護を担ってきた「ホームヘルパー2級」資格制度から、2013年4月に移行された研修制度であり、介護の仕事をとおして、これからの高齢社会を支えます。

介護職員初任者研修を取得するには

誰にでも受講できます。(すでに訪問介護養成研修1級・2級、介護職員基礎研修を修了しているものは、介護職員初任者研修の修了者とみなされます。)

介護職員初任者研修を取得するには、以下の130時間の講習を受ける必要があります。

講習内容

①職務の理解
多様なサービスの理解、介護職の仕事内容や働く現場の理解(6時間)
②介護における尊厳の保持・自立支援
人権と尊厳を支える介護、自立に向けた介護(9時間)
③介護の基本
介護職の役割・専門性と多職種との連携、介護職の職業倫理、介護における安全の確保とリスクマネジメント、介護職の安全(6時間)
④介護・福祉サービスの理解と医療との連携
介護保険制度、医療との連携とリハビリテーション(9時間)
⑤介護におけるコミュニケーション技術
介護におけるコミュニケーションやチームのコミュニケーション(6時間)
⑥老化の理解
老化に伴うこころとからだの変化と日常、高齢者と健康(6時間)
⑦認知症の理解
認知症を取り巻く状況、医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理、認知症に伴うこころとから だの変化と日常生活、家族への支援(6時間)
⑧障害の理解
障害の基礎的理解、障害の医学的側面・生活障害・心理と行動の特徴・かかわり支援などの基礎的 知識、家族の心理、かかわり支援の理解(3時間)
⑨こころとからだのしくみと生活支援技術
介護の基本的な考え方、生活と家事、快適な居住環境整備と介護 ほか(75時間)
⑩振り返り
就業への備えと研修修了後における継続的な研修 ほか(4時間)

介護職員初任者研修の試験実施内容

 試験日時 (講習日)  各実施団体により異なる
 受講資格  誰でも受講できます
 受講料  各実施団体により異なる(※1)

(※1)各実施団体によって異なり、6~15万円程度が研修・試験を含めて多いようです。また、ハローワークでは、無料研修を紹介してもらえるところもあります。
各実施団体によっては、運営する老人ホームや訪問介護事業所に勤務することを条件に、無料研修を受けられる場合もあります。

介護職員初任者研修 取得を目指すならこれがおススメ

介護職員初任者研修の資格取得を目指すなら、自分に合った講座やスクールを選びましょう。

資格取得のためにかかる費用、費やす期間など。そのスクールや口座によって違いがあります。

最安値3万円から、10万円を超えるものまで、最短1カ月から通常3カ月程度まで。

あなたの地域に通えるスクールがあるかないか等々。

それらを比較検討して、あなたに合ったものをベストチョイスしてください。

まとめ

介護の業界は、慢性的な人不足が続いています。介護職員初任者研修を修了すれば、無資格者に比べ就職先の候補は多くなり、自分の希望する条件で選択してゆけます。

また、介護の業界は実務の経験年数を重ねることで、さらなるキャリアアップが期待できます。

介護実務の経験を3年積めば、国家資格である介護福祉士の資格に、経験を5年積めばケアマネージャーの資格に挑戦できます。今後さらなる飛躍を目指しましょう。

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